すべての人を笑顔にする、最高にハッピーなミュージカル!
いくつもの出会いから、生まれたしあわせ―――
それが、あなた。
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12.21[FRI]ブルーレイ&DVDリリース!

母から娘、そのまた娘へと受け継がれる愛と絆と命を描いた感動作

全世界で異例のロングランとなった舞台を2008年に映画化し、当時のミュージカル映画史上世界NO.1の興行収入記録*を塗りかえた『マンマ・ミーア!』。すべての人を笑顔にした母と娘が、さらに多くの人々を幸せにするために帰って来た!
舞台は、愛の女神アフロディテの泉の伝説が残る、ギリシャの夢の楽園カロカイリ島。前作では、小さなリゾート・ホテルを経営するシングル・マザーのドナとその娘ソフィを主人公に、ソフィの結婚式前日から当日までが描かれた。父親が誰かも知らず育ったソフィは、「結婚式でパパとヴァージンロードを歩く」という夢を叶えるために、ドナの日記をこっそり読んで、父親の可能性のある3人に招待状を送る。「会えばひと目でわかる」はずが、全く見分けられないソフィは大混乱、元カレたちとの突然の再会にドナも大パニック! そんな二人に3人のパパ候補は、思いがけない提案を持ちかける──ここまでが、前作の物語。今度は、ソフィがドナとの夢だったエレガントなホテルを完成させる。そのオープニングパーティの最中に、ソフィの妊娠が発覚!
だが、夫のスカイとは、将来を巡って気持ちがすれ違い、かつてない危機を迎えていた。ソフィは思わず、若き日の母と自分を重ねる──ママは私を身ごもった時、どんな気持ちだった?3人のパパたちとはどうやって出会って、なぜ別れたの? 
そして、時はさかのぼる。大学を卒業したばかりの若き日のドナは、広い世界へと羽ばたこうとしていた。まずはパリに降り立ち、若き日のハリーと知り合うのだが、それは人生を変える3つの出会いの始まりに過ぎなかった──。
世界が心待ちにしていた〈新たな物語〉で描かれるのは、ドナと3人のパパの間に“本当は何があったのか”という過去と、ソフィが“母になるまでの数々のサプライズ”という未来。前作の“それ以前”と“その後”がひとつになったドラマティックな展開で、ドナのママも登場し、ソフィが新たな命を宿す。母から娘、そのまた娘へと受け継がれる愛と絆と命を描く、感動作の誕生だ。

母から娘、そのまた娘へと受け継がれる愛と絆と命を描いた感動作

10年の時を経て、ハリウッドで増々大きな存在となった、豪華オリジナルキャストが“全員集合!”を果たし、前作ファンも大満足のコラボレーションで魅了する。ドナには、アカデミー賞®は彼女のためにあると称えられ、21回ノミネートのうち3度の受賞を飾ったメリル・ストリープ。本シリーズで、歌唱力とユーモアの才能までも惜しげもなく披露している。娘のソフィには、前作で大ブレイクしたアマンダ・セイフライド。ママに甘えていた女の子が大人の女性へと成長し、妊娠という人生のターニングポイントを迎えて、母の愛を心から理解する姿を情感豊かに演じる。

3人のパパを演じる3名優も、軽やかな演技と重厚な存在感で観る者を楽しませてくれる。建築家のサムには、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン。銀行マンのハリーには『英国王のスピーチ』でアカデミー賞®を受賞したコリン・ファース。冒険家で作家としても成功したビルには、『アベンジャーズ』シリーズで知られるステラン・スカルスガルド。ドナの親友のロージー役には『ハリー・ポッター』や『パディントン』シリーズで広く知られ、2017年に大英帝国勲章(DBE)を授けられたジュリー・ウォルターズ、ターニャ役には『シカゴ』のクリスティーン・バランスキーの二人が賑やかに続投。息の合った演技で、物語を盛り上げる。そして、ソフィの夫となったスカイには、ワイルドな大人の男に転身を遂げた『リンカーン/秘密の書』のドミニク・クーパー。

さらに、若き日のドナには『シンデレラ』で一躍若手スターの仲間入りを果たしたリリー・ジェームズ。そして、スティーヴン・スピルバーグに見出され、『戦火の馬』の主役に大抜擢されたジェレミー・アーヴァインが若きサムを演じている。また、ドナの母親役として登場する、音楽界と映画界のレジェンド、シェールの風格も圧倒的だ。
監督&脚本は、大ヒット作『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』とその続編の脚本を手掛けたオル・パーカー。ストーリー原案は『ラブ・アクチュアリー』の監督・脚本のリチャード・カーティス。
物語を豊かに彩るのは、いつ聴いても心に花が咲き誇るABBAの珠玉の楽曲の数々。「マンマ・ミーア」や「ダンシング・クイーン」などのヒットチューンはもちろん、隠れた名曲も飛び出す。
この夏、母と娘、親友、恋人、さらにファミリーで、一緒に観ればもっと楽しい。大切な人とともに歌って踊って涙して、互いの絆を深め合う、ハッピーが鳴りやまない最高のミュージカル!

舞台はエーゲ海に浮かぶ魔法のようなギリシャのカロカイリ島。母ドナと娘ソフィの夢だったホテルのグランドオープンを目前にソフィの妊娠が発覚。いったい今度は、どんなハプニングが巻き起こる!?

どこまでも青く輝くエーゲ海に浮かぶ、ギリシャのカロカイリ島。母のドナ(メリル・ストリープ)との夢だったホテルを、ついに完成させたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、支配人に任命したセニョール・シエンフエゴス(アンディ・ガルシア)と共に、オープニングパーティの準備に駆け回っていた。
人生で最高に晴れやかな日を迎えたソフィだが、その心は揺れていた。ニューヨークでホテルビジネスを学んでいる夫のスカイ(ドミニク・クーパー)が、そこで働かないかと誘われたのだ。ニューヨークで新たな人生を始めることに魅力を感じるスカイと、母の夢にこだわるソフィとの間に、かつてない危機が訪れていた。
そんななか、ソフィの妊娠が発覚! ソフィは思わず、若き日の母と自分を重ねる。ママは一人で私を身ごもった時、どんな気持ちだった? 3人のパパたちとはどうやって出会って、なぜ別れたの?

時はさかのぼり、オックスフォード大学を卒業した若き日のドナ(リリー・ジェームズ)は、“自分を見つけるため”に広い世界へと飛び出すことを決意する。たった一人の家族である母のルビーは、歌手として活躍していた。ツアーで忙しいとはいえ、娘の卒業式にも来てくれなかった母のもとへ戻る気もなかった。
親友のロージーとターニャに見送られ、まずはパリへと旅立ったドナは、宿泊先のホテルで、若きハリー(ヒュー・スキナー)と出会う。父親の経営する銀行を継ぐためにパリに来たというハリーは、自分にはない“自由・情熱・勇気”に満ち溢れたドナに瞬く間に恋をする。ハリーの一途な想いに心を動かされたドナは、彼と一夜を共にするのだった。
だが、ドナの冒険は、まだ始まったばかり。彼女には、目指すべき場所があった。その昔、人々が世界の果てだと信じていたギリシャのカロカイリ島だ。ところがドナは、数日に1本しかないフェリーに乗り遅れてしまう。そこへヨットで気ままな旅を続けている若き日のビル(ジョシュ・ディラン)が現れ、島まで乗せてくれる。いかにも遊び人のビルからの誘惑をこの時は軽くスルーしたドナだが、彼とのドラマはこれで終わりではなかった。
宝石のように美しい島に到着したドナは、なぜか丘の上にポツンと建つ、壊れかけた家に引き寄せられる。人の気配はなく、1頭の馬だけが取り残されていたのだが、突然の激しい嵐に馬小屋が崩れ始める。

助けを求めて外へ飛び出したドナが出会ったのが、若きサム(ジェレミー・アーヴァイン)だった。力を合わせて馬を救出した二人は、たちまち恋におちる。ドナはこの島でサムと暮らすことこそが“運命”だと感じるが、“レールに敷かれた人生”を始める前に、ひと時の休息をとっていた建築家のサムは、ある重大なことをドナに隠していた……。

そして現在──。駆け付けたロージー(ジュリー・ウォルターズ)とターニャ(クリスティーン・バランスキー)に、ゴージャスなボールルームやロマンティックなテラスなど、ホテルの見どころを案内するソフィ。ところが突然、嵐の到来を告げる雷が鳴り響く。このままではフェリーが欠航し、スペシャルゲストのニューヨークのセレブやパーティを盛り上げるバンド、さらには取材のメディアも来られず、パーティは台無しだ。
慌てるソフィを、“3人のパパ”の一人であるサム(ピアース・ブロスナン)が助けてくれる。20年ぶりに再会した時のプロポーズ以来、サムはドナに愛を捧げ続けていた。だが、頼りになるサムにも嵐を止めることは不可能だ。あとの二人の“パパ”からは、パーティには出席できないと言われていた。ハリー(コリン・ファース)は東京でビジネスの重要な契約があり、冒険家のビル(ステラン・スカルスガルド)は作家としても成功し、ストックホルムで授賞式があるのだ。
果たして、ソフィはパーティを成功させることが出来るのか? スカイとの愛の行方は? そして、ソフィの中に宿ったかけがえのない命は──?

CHARACTER

MUSIC

FILMMAKERS

  • 脚本・監督
    オル・パーカー
  • ストーリー原案
    リチャード・カーティス
  • オル・パーカー
  • キャサリン・ジョンソン
  • 製作
    ジュディ・クレイマー,p.g.a.
  • ゲイリー・ゴーツマン,p.g.a.
  • 作詞・作曲
    ベニー・アンダーソン
  • ビョルン・ウルヴァース
  • オリジナル・ミュージカル台本
    キャサリン・ジョンソン
  • 原案
    ジュディ・クレイマー
  • 原曲
    ABBA(アバ)
  • 製作総指揮
    ベニー・アンダーソン
  • ビョルン・ウルヴァース
  • リタ・ウィルソン
  • トム・ハンクス
  • リチャード・カーティス
  • フィリダ・ロイド
  • ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
  • 撮影監督
    ロバート・イェーマン,ASC
  • プロダクション・デザイン
    アラン・マクドナルド
  • ジョン・フランキッシュ
  • 編集
    ピーター・ランバート
  • 衣装デザイン
    ミシェル・クラプトン
  • 振付
    アンソニー・ヴァン・ラースト
  • 音楽監督
    マーティン・コッシュ
  • 作曲
    アン・ダッドリー
  • 音楽監修
    ベッキー・ベンサム

CAST

  • ソフィ
    アマンダ・セイフライド
  • サム
    ピアース・ブロスナン
  • ハリー
    コリン・ファース
  • ビル
    ステラン・スカルスガルド
  • ターニャ
    クリスティーン・バランスキー
  • ロージー
    ジュリー・ウォルターズ
  • スカイ
    ドミニク・クーパー
  • 若きドナ
    リリー・ジェームズ
  • 若きロージー
    アレクサ・デイヴィーズ
  • 若きビル
    ジョシュ・ディラン/div>
  • 若きサム
    ジェレミー・アーヴァイン
  • 若きハリー
    ヒュー・スキナー
  • 若きターニャ
    ジェシカ・キーナン・ウィン
  • セニョール・シエンフエゴス
    アンディ・ガルシア
  • ルビー
    シェール
  • ドナ
    メリル・ストリープ
1. サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
 [ソフィ]

作品の冒頭でソフィがアカペラで口ずさむおなじみのアバ・ソング。前作『マンマ・ミーア!』ではソフィ役のアマンダ・セイフライドが歌うソロ・ヴァージョンがエンディング・クレジットにフィーチャーされていたので、今回は同映画からリンクする形で歌われることになる。原作となった舞台のミュージカルでは、ソフィと父親候補の3人が交流するシーンで歌われた。アバのオリジナルは1977年のツアー用に制作された25分に及ぶミニ・ミュージカル『金色の髪の少女/The Girl With The Golden Hair』の4曲のミュージカル・ナンバーの一つとして発表され、オリジナル・アルバム中最大のセールスを記録した5thアルバム『ジ・アルバム』(1977年)に初収録された。まさに、アバ・ミュージカルの原点的な曲で、アグネタ・フォルツコグがリードを取り、フリーダことアンニ・フリード・リングスタッドが加わる形式で歌われる。レコーディング時には一般に定着しているオリジナル・ヴァージョンの他に、歌手でありミュージカル女優でもあるドリス・デイをイメージしたドリス・デイ・ヴァージョン(1994年発売のボックス・セットで初紹介された)も作られたように、当初から流行を超越させたスタンダード的なスタイルを狙った曲で、アルバム発表時シングルとしてはリリースされなかった。カーペンターズやノーランズを筆頭に数多くのカヴァーが誕生している。また、アバによるスペイン語ヴァージョンもレコーディングされた。

2. ホエン・アイ・キッスト・ザ・ティーチャー
 [若きドナ、ターニャ、ロージー他]

大学の卒業式で若き日のドナがサプライズで歌い出す名場面のナンバーで、ターニャとロージーに卒業生たち、さらにセリア・イムリー扮する学長まで歌い出し、スペクタクルなミュージカル・シーンが展開される。学生時代、誰もが教師に抱くような感情をテーマにしたこの曲は、アバのヒット曲満載の4thアルバム『アライヴァル』(1976年)の冒頭に収録され、アグネタ・フォルツコグがリードで歌った。最初「リオ・デ・ジャネイロ」のタイトルで曲作りが行われたが、最終的にこのタイトルとテーマに変更になった。シングル化されてヒットした曲ではないが、非常に人気があり、ベニー・アンダーソンが自身のお気に入りだと公言している。後にベストセラーになったベスト盤『アバ・ゴールドⅡ』(1993年)にも収録された。スウェーデン映画界の巨匠ラッセ・ハルストレム監督によるビデオ・クリップも制作され、アバの4人が生徒役で登場した。ビデオに先生役で出演しているマグナス・ハレンストラムは、スウェーデンで人気があった俳優、TV司会者で、一連のアバのビデオを監督して認められ、映画界に進出したハルストレム監督作品の常連となった。

3. ワン・オブ・アス
 [ソフィ、スカイ]

カロカイリ島でホテル経営の成功を夢見るソフィに対して、ニューヨークに行ってしまったスカイ…離れ離れになってしまった恋人たちの複雑で繊細な感情と現状を見事に表現したこの曲は、アバ最後のスタジオ・アルバム『ザ・ヴィジターズ』(1981年)からファースト・シングルとしてリリースされたレゲエ・ビートを取り入れた名曲である。アルバムのレコーディングの最終行程で生まれた曲の一つだ。このシングル・リリース時、ビヨルンとアグネタ、ベニーとフリーダの2組のカップルの私生活は既に破綻していて、世間もグループ終結を予期していた。辛い時期の作品であり、ビヨルンとベニーが共作して、アグネタがリードで歌った曲の内容にも、複雑な思いを感じ取れる。ビデオ・クリップも試練を背にした4人が前を向く姿勢が表現された。本国スウェーデンではトップ10入りせず、アメリカでは100位にも入らなかったが、ドイツやオランダ、ベルギー、アイルランド、ヨーロッパの総合チャートでは堂々1位にランク、イギリスでも3位まで上昇して、音楽的にも高く評価されて、コンピレーションの定番となったベスト盤『アバ・ゴールド』(1992年)にも収録された。

4. 恋のウォータールー
 [若きハリーとドナ]

前作『マンマ・ミーア!』のアンコールでキャスト全員(アバのビヨルンとベニーも特別出演)によりパフォームされて大団円となった、あの名曲が今回も再びフィーチャーされる。ナポレオン像が設置されてナポレオン風のコスチュームの従業員も従事しているパリのレストランで、デート中の若きハリーが歌い出し、ドナも加わってハッピーなダンス・シーンが展開される。ナポレオン戦争最後の戦いとなった、ワーテルロー(ウォータールー)の戦い(1815年)に臨む恋人への気持ちを歌ったこの曲は、権威ある1974年のユーロビジョン・ソング・コンテストで堂々優勝曲になり、アバの輝かしいキャリアの門出となった記念すべき一曲。TVのユーロビジョン50周年記念番組(2005年)でもベスト・ソングに選出された。同名のセカンド・アルバム『恋のウォータールー』(1974年)のファースト・シングルとして、全英No.1など各国で大ヒットし、アバがキーワードの映画『ミュリエルの結婚』(1994年)にも使用された。母国スウェーデンでは英語版とスウェーデン語版の両方が大ヒット、さらにフランス語やドイツ語ヴァージョンまで作られた。そのフランス語のアダプションを、後に『レ・ミゼラブル』の大ヒットを放つことになる作曲家クロード=ミシェル・シェーンベルクが担当していたことでも有名だ。日本のミュージカル・ブームを担った、『レ・ミゼラブル』と『マンマ・ミーア!』のルーツともいえる記念碑的な名曲なのである。

5. SOS
 [サム]

前作『マンマ・ミーア!』でサムとドナがデュエットした名曲を、今回もサムが歌う。彼にとってドナに想いを募らせる感情表現に欠かせない曲になった感がある。アバのサード・アルバム『アバ』(1975年)からシングル・リリースされ、ドイツやフランス、オーストラリア、ニュージーランド他の1位を含む世界的なヒットを記録した。「恋のウォータールー」に続くこのヒットでアバはキャリアをさらにジャンプアップさせた。ピーター・セテラやクリス・デ・バーを筆頭にカヴァーも多く、ミュージシャン仲間からも絶賛される評価の高い曲である。2001年にTBS系列で放送されたドラマ「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」ではエンディング・テーマになった。同ドラマのオープニング・テーマとして「チキチータ」も使用されていた。

6. ホワイ・ディド・イット・ハフ・トゥ・ビー・ミー
 [若きビルとドナ、ハリー]

ヨットの船上で若きビルとドナが歌い、さらにハリーも歌うブルース・ロック・テイストのこのナンバーは、「ダンシング・クイーン」「マネー、マネー、マネー」などアバのヒットが続出した4thアルバム『アライヴァル』(1976年)に収録された名曲。シングル化された一連のヒット曲と比べると地味な印象も受けるが、ライヴの醍醐味を発揮する曲でもあり、彼らが好んで演奏したことでも知られていた。アバのオリジナル・ヴァージョンは、ビヨルンのソロを受けて、リードを取るフリーダを含む女性二人がフォローするデュエット的スタイルだったが、後に女性陣のヴォーカルをフィーチャーした彼ら自身によるセルフ・リメイク・ヴァージョン「ハッピー・ハワイ」もレコーディングされて、シングル「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」のB面カップリング・ソングとしてリリースされた。

7. アイ・ハヴ・ア・ドリーム
 [若きドナ]

前作『マンマ・ミーア!』ではソフィが歌ったこの曲を、今作はそのソフィが思い浮かべる若き日の母親ドナが歌う。母娘の絆を明確に伝えてくれる名場面であり、名曲である。舞台のミュージカルから2本の映画に進化した『マンマ・ミーア!』の一貫したテーマを投げ掛けてくれる曲だ。「チキチータ」や「ヴーレ・ヴー」など名曲満載の内容で、当時のディスコ・サウンドとシンクロさせたアバの6thアルバム『ヴーレ・ヴー』(1979年)から、1979年のクリスマス・シーズンにシングルがリリースされ、オランダやスイス、アイルランド他では1位、イギリスでもクリスマスの週に2位まで上昇する大ヒットとなった。ギリシアの民族音楽を彷彿させるアコースティック・テイストのサウンドを取り入れ、さらにサックス奏者ビリー・ヴォーン風のメロディも意識した凝った内容で、クライマックスで子供たちのコーラスが加わる感動的な仕上がりの曲になっている。発表後様々なアーティストが取り上げているが、アバのシングル・リリースから20年後のクリスマス・シーズンにアイルランドのグループ、ウエストライフが発表したカヴァーが有名で、彼らのレコーディングは堂々全英No.1に輝いた。

8. キッシィズ・オブ・ファイア
 [ギリシア人おじさんバンド]

アルバム『ヴーレ・ヴー』(1979年)のオリジナル・フォーマットのラストを締めくくるダンス・ポップだ。アルバム・タイトル曲「ヴーレ・ヴー」同様、当時のディスコ・ブームを意識したハードなサウンドを取り入れている。同アルバムからセカンド・シングルとしてリリースされた「ダズ・ユア・マザー・ノウ」のB面カップリング・ソングにもなった。劇中では、食堂に設置されたステージで、オーナーのラザロフがヴォーカルを務めるギリシア人のおじさんバンドが演奏している。

9. アンダンテ、アンダンテ
 [若きドナとサム]

若き日のドナがラザロフの食堂のステージで歌う美しいナンバー。この一種のオーディション・シーンに続いて、後半ではドナとサムのデュエットとなる。前作『マンマ・ミーア!』を盛り上げた「ザ・ウィナー」や「スーパー・トゥルーパー」「レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー」など、名曲満載のアバのアルバム『スーパー・トゥルーパー』(1980年)に収録された知る人ぞ知る一曲で、ビヨルンとベニーが共作し、フリーダが内省的な歌声を披露した。アルゼンチンとエルサルバドルの2国でシングル化された例外を除いて、シングル・リリースとは無縁のアルバム収録曲だが、ラテン諸国では高い人気を誇り、スペイン語ヴァージョンもレコーディングされた。このテイクは長くレア・トラックとされていたが、ベスト・アルバム『アバ・ゴールド』のスペイン語版『Oro: Grandes Éxitos』(1992年)の1999年リリース・ヴァージョンにボーナス・トラックとして収録されて話題になった。フリーダにとって思い入れのある曲のようで、キューバ出身のトランペッター、アルトゥーロ・サンドヴァルと共演したスペイン語によるニュー・レコーディングを2018年に発表したばかりだ。

10. きらめきの序曲
 [若きドナ]

前作『マンマ・ミーア!』ではソフィがビルに問い掛けるように歌うシーンが撮影されたものの、最終段階でカットされた(DVDのボーナス映像で鑑賞可能)ことでも知られる因縁の曲が、今回の『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』では若きドナがサムの眠るベッドサイドで歌っているのが話題だ。アバの5thアルバム『ジ・アルバム』(1997年)の先行シングルとしてリリースされ、全英で4週連続No.1やヨーロッパの総合チャートでNo.1になった快挙を皮切りに、世界的なヒットとなった名曲である。オーストラリア/ヨーロッパツアー中だったアバが、アルバムに向けて作った最初の曲で、当初の仮タイトルは「A Bit of Myself」だった。バンドが敬愛するスティーヴィー・ワンダーやビートルズのオマージュ的なサウンドなど、様々な音楽的要素が込められていることでも要注目の曲で、エイ★ティーンズやシドニー・ヤングブラッドを筆頭にカヴァーも多い。また、ローリン・ヒルが在籍していたフージーズの「Rumble In The Jungle」(1996年)にはアバのオリジナル音源がサンプリングされた。

11. ノウイング・ミー、ノウイング・ユー
 [若きドナとサム]

ステージ版「マンマ・ミーア!」ではサムが歌うミュージカル・ナンバーとして知られているが、残念なことに映画版ではカットされてしまった曲。アバ・ファン、ミュージカル・ファンの間でおなじみだが、その因縁の曲が『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』で遂にフィーチャーされることになった。若き日のドナとサムの別れのシーンで、二人が問い掛けるように歌い、オリジナル・プロダクションのステージ版からのテーマを振幅させて描いているのが話題である。「ダンシング・クイーン」を筆頭にヒット曲、名曲満載のアルバム『アライヴァル』(1976年)から生まれた大ヒットの一つで、リード・ヴォーカルはフリーダだった。ドイツやイギリス、アイルランド、メキシコ、南アフリカのNo.1を含む世界的な大ヒットとなり、大ベテランのシラ・ブラックやマーシャル・クレンショウら数多くのカヴァーがある。

12. マンマ・ミーア
 [若きドナ、ロージー、ターニャ]

若きドナとロージー、ターニャの3人が島で再会した時に、恋どころではないとドナが歌い始めるおなじみのテーマ・ソング。前作『マンマ・ミーア!』ではメリル・ストリープ扮するドナが歌って強烈なインパクトを放っていたが、今回もフレッシュなソング&ダンスが展開される。アバのサード・アルバム『アバ』(1975年)から生まれたシングル・ヒットの一つで、オーストラリアやイギリス、アイルランド、ドイツ、スイスのNo.1を含む世界的ヒットとなった。アグネタとフリーダがリードで歌った。当初スウェーデンの発売元ポーラー・ミュージックはシングル化するつもりはなく、オーストラリアの発売元だったRCAレコードが同国の大反響から分析してシングル化をオファーしたものの許可が下りなかったが、アバ作品を数多く共作していたマネージャーのスティグ・アンダーソンの最終的英断によりシングル化に踏み切り、オーストラリア、イギリスと大ヒットが続き、結果的に世界的な大ヒットとなった。オーストラリアに縁が深い曲で、同国の映画『プリシラ』(1994年)や『ミュリエルの結婚』(1994年)に使用され、当時のアバ・リバイバルに一役買っている。後進のスウェーデンのポップ・グループ、エイ★ティーンズを筆頭にカヴァーも多い。映画版『マンマ・ミーア!』が公開された2008年に、映画のタイトルがイタリア語のイメージもあった関係で、イタリアでアバのオリジナルが再び大ヒットした。

13. エンジェルアイズ
 [若きドナ、ロージー、ターニャ]

前作で「テイク・ア・チャンス」を歌ってビルに迫ったロージーのその後の感情を投影させた曲として、ロージーにターニャ、さらにソフィも加わって歌われる。アルバム『ヴーレ・ヴー』(1979年)に収録されたダイナミックなダンス・ポップで、イギリスやアイルランドでは「ヴーレ・ヴー」とのカップリングで両A面扱いのシングルがリリースされて、全英チャートで3位をマークするヒットになった。シングル化の関係で各国のチャート実績は残されていないが、リリース時日本のラジオやディスコでも頻繁に流れていた。

14. 落葉のメロディ

ソフィが企画したホテルのパーティ会場で女性ヴォーカルによって流れる。アルバム『恋のウォータールー』(1974年)収録曲で、全世界的なシングル・リリースこそされなかったが、リリースされたオーストラリアで16位、ニュージーランドで9位とヒットした。日本でも高い人気を誇っている。「恋のウォータールー」の成功を受けてグループの音楽性をアピールした曲で、リードはアグネタが担当している。この曲の前年に大ヒットしたトニー・オーランド&ドーンの「幸せの黄色いリボン」とリンクする雰囲気が印象的で、この時期の70年代ポップス特有のヒューマンな作風だ。アバの母国スウェーデンのレコード会社であるポーラー・ミュージック所属の女性シンガー、レナ・アンダーソンがアバのオリジナルのバックトラックを使用してレコーディングしたシングルはスウェーデンでNo.1を記録。アメリカでデビー・ブーンが取り上げるなど、カヴァーも多い。

15. ホール・イン・ユアー・ソウル

同じパーティ会場でライヴ・バンドが演奏する曲だ。オリジナル・アルバム中最大のセールスを記録した5thアルバム『ジ・アルバム』(1977年)に収録されたハードなロックン・ロール・ナンバーを、映画ではギリシアの民族音楽的なアレンジでフィーチャーしている。この曲は「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」と共にミニ・ミュージカル『金色の髪の少女/The Girl With The Golden Hair』の4曲のミュージカル・ナンバーの一つとして書かれた「Get On Your Carousel」のセルフ・リメイク曲となる。アメリカのロック系のラジオ局でも高い人気を誇った。

16. ダンシング・クイーン
 [ソフィ、ロージー、ターニャ、サム、ビル、ハリー他]

誰もが知っているアバのシグネチャー・ソング(アーティストを代弁する“この一曲”的な意味の曲を示す)といえば、やはりこの「ダンシング・クイーン」だろう。前作では劇中でドナがリードで歌い、地元の女性陣も加わってウーマン・パワー大全開の名場面になり、エンディングではザ・ダイナモスのパフォーマンスでも歌われたが、今回はその凱旋ヴァージョンで、島に戻ってくるビルやハリーを筆頭に、ソフィやロージー、ターニャ、サム、そして島民や島を訪れるすべての人々を巻き込んでパフォームされる、名曲のニュー・ヴァージョンによる新たな名場面の誕生だ。アバの4thアルバム『アライヴァル』(1976年)のファースト・シングルとしてリリースされ、母国スウェーデンや日本を含む全世界でNo.1に輝いた歴史的名曲で、各国に遅れてリリースされたアメリカでも堂々1位を獲得した。現時点ではアメリカのポップ・チャートにおけるアバの唯一のNo.1ヒットである。録音スタート時の仮タイトルは「ブーガルー」だったことでも分かるように、当時世界を沸かせていたディスコ・サウンドとリンクさせた曲で、レコーディングはジョージ・マックレーの当時のヒット曲「ロック・ユア・ベイビー」を筆頭に、新旧の名曲のエレメントを取り入れて行われた。ベニー・アンダーソンが自宅に完成前のテープを持ち帰り、フリーダに聴かせたところ、彼女が感動のあまり涙したエピソードはあまりにも有名である。数多くのアーティストが取り上げ、映画『ミュリエルの結婚』(1994年)にも使用された。

17. アイヴ・ビーン・ウェイティング・フォー・ユー
 [ソフィ、ロージー、ターニャ]

新たにソフィが加わった新生ダイナモスが歌うこの曲は、アバのアルバム『アバ』(1975年)に収録され、ファースト・シングル「ソー・ロング」のB面カップリング・ソングにもなった。オーストラリアやニュージーランド(8位まで上昇)ではA面扱いのシングルがリリースされた。『アバ/ザ・ムービー』(1977年)にもライヴ映像が収録され、アバのトリビュート・グループのアライヴァルやアイルランドのポップ・グループ、ジーナ、デイル・ヘイズ&ザ・チャンピオンズ、アバのバック・バンドのメンバーも参加したナッシュビル・トレインらのカヴァーもある。前作『マンマ・ミーア!』でいえば「スーパー・トゥルーパー」に該当するシーンであるが、今回は派手に盛り上げるパーティ・ソングではなく、聴く者の心に訴えかけてくるこの曲が採用された。見事なセレクションだと思う。

18. 悲しきフェルナンド
 [ルビー、セニョール・シエンフエゴス]

前作『マンマ・ミーア!』ではドナに扮したメリル・ストリープがこの曲の鼻歌を歌いながらやってきて、ソフィや3人の男性ゲスト陣をひやひやさせた。ミュージカル・ナンバーというより劇的な効果の役割だったこの曲を、なぜ彼女が口ずさんでいたのか、今回の『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』ではその真相が明らかになった。ドナの母親にしてソフィの祖母であるルビー(アバのデビュー前からポップ・クイーンであり、オスカー®女優でもあるシェールが迫力の熱唱を披露)が登場して、彼女にとって再会を果たした永遠のフィアンセでありフェルナンドであるセニョールを相手にこの曲を歌う。アバの曲は1976年にアルバム未収録のシングル・オンリーの形式でリリースされて、オーストラリアやドイツなどのNo.1を筆頭に世界的な大ヒットになり、スペイン語版もレコーディングされた。現在1000万枚を突破するロングセラーになっている。元々はスウェーデンでNo.1ヒットになったフリーダのセカンド・ソロ・アルバム『Frida ensam』(1975年)で、彼女がスウェーデン語で歌った曲がオリジナルで、翌年アバのレパートリーとして英語版がレコーディングされた。アバのヴァージョンでは、フリーダのソロにアグネタが美しいハーモニーを付けている。タイトルのフェルナンドは長い愛を捧げている恋人の象徴的名前で、1910年に起きたメキシコ革命で闘った2人の闘士にインスパイアされた名前である。ビヨルンとベニーはアバ以後に発表したミュージカル『Kristina från Duvemåla』(1995年発表)で、アメリカのスウェーデン移民の苦闘を描くなど、歴史的な見識が深い。アバのレコーディングは映画『プリシラ』(1994年)や『ミュリエルの結婚』(1994年)にも使用された。

19. マイ・ラブ、マイ・ライフ
 [若きドナ、ドナ、ソフィ]

前作『マンマ・ミーア!』の「ザ・ウィナー」や「スリッピング・スルー」の名場面を彷彿させるミュージカル・ナンバーである。若いドナが歌い始めて、そして…。『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』が製作された意義を実感させてくれて感動的だ。「ダンシング・クイーン」も収録された4thアルバム『アライヴァル』(1976年)に収録されたこの名曲は、ビヨルンとベニーにスティグ・アンダーソンが書き、アグネタがリードで歌っている。デモ・テープの段階では「ムッシュ、ムッシユ」の仮タイトルが付けられていた。一連のシングル・ヒット曲と比べて一般的な知名度は低い曲かもしれないが、アバ・ミュージックの奥深さを語る上で欠かせない曲で、ユーロビートの女王ヘイゼル・ディーンや英国のシンガー・ソングライターであるジョナサン・キング、ロンドン・ミュージカルの女王エレイン・ペイジらのカヴァーがある。

20. スーパー・トゥルーパー
 [ルビー、ドナ、ソフィ、スカイ、ロージー、ターニャ、サム、
ハリー、ビル、セニョール・シエンフエゴス他オールスターキャスト]

映画を締めくくるラストの大団円のナンバーに選ばれたのは、アバ7枚目のスタジオ・アルバムとなる『スーパー・トゥルーパー』(1980年)のタイトル・チューン。アルバムのレコーディングの最終行程で作られた決めの一曲で、仮のタイトルは「Blinka Lilla Stjärna」だった。フリーダがリード・ヴォーカルを担当し、アグネタがキラキラのコーラスを加えた。名曲「ザ・ウィナー」に続いてシングル・リリースされ、9曲目のNo.1に輝いたイギリスを筆頭に、ベルギーやオランダ、ドイツ(西ドイツ)、アイルランド、コスタリカ、ユーロチャート・ホット100、全米ダンス・チャートなど、主要チャートの1位を含む世界的な大ヒットとなった。サーカスをイメージしたラッセ・ハルストレム監督のビデオ・クリップも高い評価を得た。リバイバル・ヒットさせたエイ★ティーンズのカヴァーでもおなじみ。前作『マンマ・ミーア!』ではダイナモスが昔取った杵柄的にパフォーマンスするが、『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』では、前作の「ダンシング・クイーン」からアンコール曲「恋のウォータールー」に該当するパートで、ルビーとドナ、ソフィの母娘三代を筆頭に、サムやハリー、ビルら、過去と現在の人々が一堂に会して大いに盛り上げてくれる。